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磐田市議会インターネット中継

録画中継

※本会議の録画映像をご覧いただけます。

  • 令和2年9月定例会
  • 9月18日 本会議 一般質問
  • 新磐田  寺田 辰蔵 議員
1 市民の利便性向上
(1) デマンド型乗合タクシー
スタートして10年ほどが経過したが、すっかり生活の足、高齢者の足として定着し、多くの自治体が地域交通の手段として活用している。これまで、利用者の声を聴き、様々な制度の改良を加え現在に至っているが、現状は、決められた施設・エリア以外についての利用には、不便さを感じている人も多々いる。不便さの中には乗り継ぎができるようにという声も多くある。この乗り継ぎが確かに可能となれば利便性は飛躍的に向上し、一人当たりの利用単価も増えてくる。市内にはJRの駅が3駅、天浜線の駅が3駅ある。全てではなくとも一部の駅をステーションではなくターミナルとして活用することができれば、乗り継ぎや他エリア、近隣市町への交流への足掛かりとして活用できるのではないか。細かな具体的な問題点等はあるにせよ、大いに検討・研究の余地・価値はあると思う。コンパクトシティの居住誘導対応にも、市民文化会館の移転新築、国分寺跡地や今之浦公園等の整備、また花めぐりや史跡・遺跡等市内の観光名所巡り等々デマンド型の生活利用だけでなく、文化的生活レベルの向上にも役立つものと考えられる。考えを伺う。
(2) 子育て支援センターの在り方
昨年、市内4つの子育て支援センターの閉館が公表され、その後、利用者から陳情書が議会に提出されるなど様々な意見が噴出、あらためて子育て支援センターの在り方、運営の方向性が検討され、先般、閉館とした4施設の継続と今後の運営面を中心とした計画の策定をすることについて発表があった。この1年間、利用者と直接対話したりアンケートをとるなどいろいろと学ぶべきことが多かったと思うが、最も勉強となったことは何か。また、今後の子育て支援センターの運営についてこども園や保育園・幼稚園等との併設型が最も効率的で利用者の多くが望んでいる形態ではないかと思う。運営の民間委託とも絡め、市の考え方を伺う。
2 みらいへの投資
(1) 平和事業の在り方
戦後75年を迎えた。磐田市の平和事業、中学生・小学生の広島派遣事業も10年が経過した。これまで中学生だけの派遣から小学生も数年前から派遣が始まった。一方、広島・長崎での被爆者の平均年齢は83歳を数え、これからの後世への伝承が課題となってきている。平和事業の目的は、広島の記念式典に参加することではなく、あくまでも平和・いのち(生きる)・戦争について考えてみるところにある。
6月定例会でコロナ関連に伴う事業中止等による予算の減額補正が行われた。この平和事業費2,264千円も減額されたが大いに考えさせられたところでもあった。長崎の平和記念館では館長の黒川さんがAIを使って被爆体験者の証言記録を作成している。NHKBSでは、戦争の悲惨さや愚かさ、原爆の実態等史実や記録に基づいたドキュメンタリーやドラマ仕立ての番組が数多く放送された。これは戦争体験者や被爆体験者が確実に少なくなっていることに他ならず、いかに後世に伝えていくことが難しいかを如実にしている。百聞は一見に如かず、百見は一行に如かずとは現トヨタ自動車社長の豊田章男氏の言葉である。行くことができなければどうするか、或いは一人ではなく全員に肌で実感してもらうためには何ができるか、と考えることがこの事業の本来の目的を達成することにつながる。市は子ども達のためにと様々な事業を展開・実施してきているが、例えば中学3年生全員が肌で感じられる事業への進化を望むものである。全員が出かけていくことが最も良い方法ではあるが、例えば広島には被爆体験者の証言の会があり、被爆体験の証言をしていただける語り部の会がある。こうした語り部の皆さんに市内の中学生や小学生に話を聞かせていただくだけでも感受性豊かな子ども達には何か訴えるものがあり、感じてもらえるものと思う。今後の平和事業について考えを伺う。
(2) 未来を創る
① コロナ禍、外出自粛が続く中で最も強く感じたのは文化の日常化である。普段は気が付かない音楽や手芸・工芸といった生活文化、オーケストラを聴きたい、舞台を見たい、寺社仏閣や彫刻・絵画の鑑賞がしたいといった欲望みたいなものが湧き上がってきたのは事実である。あらためて音楽や舞台だけでなく市内の伝統工芸や伝統文化、産業も含めた市の歴史・足跡をかたる史跡等の保存・活用・伝承について今後のビジョンを伺う。
② 未来を創ると言っても人それぞれに未来への距離は違う。どんな未来を創るかは、行政にとっても市民にとっても難しいものに間違いない。しかし、間違いなく言えることは『未来を創る』ということは『自分自身のことであることを忘れない』ということである。残念ながらこのような考えは意外と少ないのも事実である。未来は、今は見えなくても少しずつ少しずつ見えてくるものである。
第2次の磐田市総合計画後期基本計画の策定作業も始まった。いろいろな制約の中での作業であり策定であるが、斬新で先進的な計画を望んで止まない。特に、今回のコロナ禍で見えた医療体制の充実と整備、そして一人ひとりに正確ではなく的確な医療が提供できる個人のカルテの作成は、私は嫌というほど感じた一人である。社会インフラとともに突出した計画と整備の推進を進めてほしいと考えている。健康対策は予防と治療が素早く的確にできることにある。カルテの作成も含めたこれからの医療体制・整備について考えを伺う。
③ 市民にロマンを感じさせる、或いは持ち続けられるような壮大なビジョンを投げかけられないかと思う。まさに夢である。17万人が共通でもつ夢が欲しい。100年かかってもまだできないでもいい。まちづくりには欠かせないスタンスと思っているが、まちに一体感を世代共通で持ち合わせることは、日頃市長の言うまさに「磐田は一つ」だと思う。市長の考える一つということは何か、またこうしたことはぜひやってみたいといった未来を創る、100年ビジョンも踏まえ考えを伺う。
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